〔番外編〕すべてが天然素材、熟練の竹をあやつる技は九州屈指 『来民うちわ』制作工程
地域の魅力発見!~ハグメグる地域Vol.3~
暮らしを豊かにする 熊本の手仕事で夏の涼を「来民うちわ -kutami-」|熊本県山鹿市
の番外編として、「来民うちわ」の制作工程を詳しく紹介します。
「来民うちわ -くたみ-」は山鹿市鹿本町の特産品です。
団扇(うちわ)製造販売で鹿本町にわずかに残る2軒のうちの1軒、有限会社栗川商店の伝統的な来民うちわ制作工程を取材しました。
有限会社栗川商店「来民うちわ」制作工程
使用する竹は、地元の竹林から切り出されています。
作業としては、まず骨作り。骨組み→穴を通して竹の棒を通す→編込み となります。
端的に説明しましたが、この竹をあやつる技は習得に3~5年掛かり、栗川商店ではこの道30年というベテランの職人によって制作されています。この技術を持つ職人は九州でわずか3人ほどだそうです。
団扇に和紙を貼る作業を行い、柿渋を最後の仕上げに塗ります。
ここで来民うちわが「渋うちわ」と呼ばれる由来である柿渋について紹介します。
柿渋は防腐、防虫、防菌効果があるとされ、澱粉糊、和紙、竹を使う団扇の虫除け、防腐のために使用します。
栗川商店では、代々受け継がれ続けた柿渋蔵を所有し、山鹿に自生している豆柿という品種を潰して、発酵、濾過したものを5年間貯蔵して製品に使用しています。
このように実用的な効果もありながら、来民うちわならではの風合いと扇面の美しさも引き出しているのです。
*商品の詳細は、記事本編から*
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