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全国でも珍しい完全手づくり、手延べ、珍重される幻の「南関そうめん」|熊本県 南関町

地域の魅力発見!~ハグメグる地域Vol.7~
今回は熊本県南関町を紹介します。全国でそうめんが生産されている地域は10ヶ所ほど。その中で“幻”といわれるそうめんがあります。それが「南関そうめん」です。全国でも珍しい“手ごね”“手延べ”の完全手づくり。また、その繊細で、雅な形姿は気の利いたギフトとして人気です。


熊本県 南関町(なんかんまち)

大津山自然公園 ー 平家物語に登場する「大津山の関」

熊本県の北西部に位置し、福岡県と接している南関町。町名は、“南の関”と呼ばれ古代よりこの地に置かれた関所に由来します。その記述は平安時代まで遡る由緒ある場所です。

南関町は、熊本県側で隣接する2つの市(玉名市・荒尾市)との境に接する小岱山(しょうだいさん)の麓から良質の粘土がとれることから、焼き物が盛ん。その山と同じ名前を持つ「小代(岱)焼 -しょうだいやき-」は400年の歴史を持ち、「国指定伝統的工芸品」を受けており、芸術作品から日常使いまで多くの愛好家を惹きつけています。
町には小代焼をはじめ10軒の窯元があり、早春には相次いで初窯出しが行われます。なかには陶芸の体験ができる窯元もあります。
★陶芸体験に関する詳細はこちら>>

また、特産品の一つである「南関あげ」をご紹介。熊本県民、そしてあげ好きにこよなく愛されています。
水分を極力抜いて揚げるという製法で、常温でも約2ヶ月の長期保存が可能な優れものです。油抜きの手間もかかりません。
出汁香るトロッとした食感の南関あげのお味噌汁は格別です。味が染みやすく、いなり寿司や海苔の代わりに南関あげで巻いたあげ巻き寿司もおすすめです。

“幻のそうめん”と謳われる「南関そうめん」

この南関町には、その町名を冠する2つの特産品があります。一つは南関あげ、そしてもう一つが南関そうめんです。
その歴史は、300年ともいわれています。
一説によると、中国で麺づくりを修業した小豆島の職人が旅の途中に南関に立ち寄り、親切にもてなされた恩義から、その製法を伝えたといわれています。また、そうめん作りに適した気候風土、そして南関の水の美味しさと良質な小麦が栽培されていることも大きな要因でした。

南関そうめんは、現在10軒ほどの製麺所が伝統の味と製法を守り続けていますが、すべて手づくり手延べで、生産に限界があります。それが幻と評される所以です。
最盛期の明治中期には200を超える製麺所があり、すだれのように長く延ばしたそうめん干しの光景が数多く見られたそうです。

母の故郷で生まれが南関町の北原白秋の短歌にもその当時を物語る歌が多く詠まれています。
「掛けなめて 玉名乙女が こきのばす 翁そうめんは 長き白糸」

江戸時代には、当時の藩主 細川家の庇護を受け、参勤交代の際に肥後の土産として必ず将軍家に献上され、明治に入ると皇室へも献上されていました。

全国でも珍しい2つのそうめん 「雪の糸そうめん」と「曲げそうめん」

同じ生産地で2つの形姿のそうめんが存在するのは南関町だけ。

伝えられた当時そのままの製法で受け継がれている雪の糸そうめんは、両切りの極細。なかには0.1mmのものも!針の穴に5本通せる細さです。

江戸後期にそうめんの束ね枠が考案されてからは現在のように曲げそうめんが主流となっています。
その曲げそうめんも、全国ではかなり珍しい独特なルックス。長いそうめんを和紙の帯でクルンと括ってあります。

左/雪乃糸そうめん 右/曲げそうめん
完全手づくりだからこその不揃いさもご愛嬌のひとつです。

そうめん好きに珍重される逸品。細く長くの願いを込めてギフトにおすすめ

南関そうめんは、茹でても伸びないほどのコシの強さと、のど越しの良いシコシコした歯ざわりが特徴です。南関の美味しい水・小麦・塩・植物油というシンプルな材料で作った生地は、熟練の技により更においしさを増し、最高級のそうめんになります。
長寿祈願、お祝い事、健康を祈って。細く長く健康で。そんなメッセージを込めてギフトにどうぞ。

★南関そうめんはこちらから購入できます>>

SDGs南関そうめん組合の取組み

地下水を大切に扱い、南関そうめんの技術伝承を積極的に推進
南関そうめん製造に不可欠な自然の恵みを大切に扱い、技術伝承及び次世代の担い手を大切に育成しています。

[取材・撮影協力]
南関そうめん組合
綾田製麺所
猿渡製麺所
南関町 まちづくり課
南関町商工会

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