熟練の職人が心を込めてひとつひとつ手仕上げ。匠の技が光る伝統工芸品「薩摩錫器」は、美と機能を兼ね備えた一生モノの日用品。
地域の魅力発見!~ハグメグる地域Vol.27~
今回ご紹介するのは、鹿児島県指定伝統的工芸品の『薩摩錫器(さつますずき)』。
幕末、島津斉彬公のもとで工芸品としての技術向上が図られ、薩摩の特産品として広く知られるようになった「薩摩錫器」。古くから錫は「錫器に入れた水は腐らない」「お酒がまろやかになる」などといわれ、酒器や茶器などに用いられてきました。熱伝導率が高く、冷たい飲み物はより冷たく、温かいものはほど良い温かさで楽しめるのも魅力。
今回は薩摩錫器の伝統的技法を現在まで受け継ぎ、工芸品としての地位を守り続ける岩切美巧堂さんにお話を伺いました。
薩摩藩主の島津家が愛用した300年もの歴史を持つ錫器
江戸時代に薩摩藩主・島津光久の家臣が錫山鉱山(1988年に閉山)を発見。最も栄えた嘉永・安政時代は一大鉱山街に発展、薩摩藩の財政を支えました。現在も錫器が鹿児島の名産になっているのもその名残です。
古来、薬種の容器として使われはじめたという錫器。錫器の最大の特徴は、酸化しにくく、空気中でも水中でも錆びないということ。薩摩の偉人、大久保利通愛用の錫の茶壺が発見された際、中に入っていた100年前の茶葉の味や香りが損なわれていなかったというエピソードが残っています。そこには、錫という素材の特徴に加え、外気を遮断できるように壺と外蓋を1ミクロン単位で調整する錫器職人たちの技術がありました。
大正5年創業の岩切美巧堂では、卓越した技能者の表彰制度である「現代の名工」や鹿児島県優秀技能者など数々の賞と認定を受ける職人たちが、心を込めてひとつひとつ手仕上げで制作しています。
いつものお酒をよりまろやかに、さらにおいしく
イオン効果・抗菌効果が高い錫は不純物を吸収し水を浄化する作用があるため、水やお酒の味をまろやかにすると言われてきました。その上、熱伝導率が高く、保冷や保温性に優れている錫は燗や冷酒の器としても最適です。日本酒やワイン、焼酎、ビールなど、いつもの1杯がさらにおいしく感じられること間違いなしです。
伝統的な手法に現代的な感覚を取り入れている岩切美巧堂のタンブラーやぐい呑は、洋風の家具やインテリアにもなじむデザイン。自分用はもちろんギフトとして贈り物にも喜ばれる一品です。名入れ・マーク入れも可能なので記念品や贈答品としても人気です。
結婚10周年は錫婚式。桐箱入りで記念品・贈答品におすすめ。一生モノの日用品として、自分へのご褒美にも!
★薩摩錫器 フリーカップゼロ
【BSプレミアム イッピン】「九州・沖縄JNN系列 世界一の九州が始まる!」で紹介された、錫器の重みとしっとりとした質感が手になじむタンブラーです。
★薩摩錫器 切子グラス
薩摩切子をイメージした「切子シリーズ」。
光の当たり方によってキラキラと見え方が変化する様子をお楽しみください。
霧島市の新しい観光スポット・薩摩錫器工芸館
伝統工芸「薩摩錫器」の技を体験。世界で一枚のオリジナル皿を作ってみませんか?
薩摩錫器工芸館では大人から子供まで一緒に楽しめる錫皿の制作を体験できます。完成品は当日持ち帰ることが可能。
SDGs 有限会社 岩切美巧堂の取り組み
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薩摩錫器工芸館オンラインショップ>>
【取材協力】
有限会社 岩切美巧堂
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