雄大な自然と悠久の歴史が調和する神話ゆかりの地。｜鹿児島県薩摩川内市

2022年11月25日 12:00

地域の魅力発見！〜ハグメグる地域〜 Vol. 11
今回は、鹿児島県北西部に位置する薩摩川内市をご紹介します。
海と山に囲まれ、市の中心部を九州三大河川の「川内川」が流れている薩摩川内市。天尊降臨を果たした、ニニギノミコトがお住まいになった「千臺（せんだい）宮」が地名の由来という神話ゆかりの地。ニニギノミコトの墳墓「可愛山陵（えのさんりょう）」や、ニニギノミコトを祀る「新田神社」など、歴史ロマンあふれるスポットがいっぱいです。

鹿児島県薩摩川内市

藺牟田池（いむたいけ）は「国内希少野生動植物種」に指定されているベッコウトンボが生息するなど、貴重な湿原として、ラムサール条約に登録されています。

鹿児島県内で最大の面積を有する薩摩川内市は薩摩半島の北西部に位置し、本土地域と甑島（こしきしま）地域で構成されています。みどり豊かな山々や湖、特有の海岸景観が美しい甑島、今も各地に残る武家屋敷や神社、温泉など、四季折々の変化に富んだ多彩で美しい自然と歴史名所を味わうことができます。

西郷隆盛も足繁く通った山間の秘湯「川内高城（せんだいたき）温泉」

西郷どんがウサギ狩りや湯治に足を運んでいたといわれる川内高城温泉。今も当時の面影を残し、素朴な温泉宿と昔懐かしい土産物屋が軒を並べるレトロな街並みは、まさに鄙びた温泉街の風情。高い水素イオン値を持つ豊かな泉質は鹿児島県内でも希少で、名湯百選にも選ばれたことで有名になり、昔ながらの温泉情緒に惹かれて訪れるリピーターも多い場所です。

■西郷どんについての逸話が数多く残されています。詳しくはこちら
川内高城温泉公式ホームページ
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■薩摩川内市公認観光ガイドと歩く旅「西郷どんの足跡を辿るコース」（ガイド付き）詳しくはこちら
薩摩川内観光物産ガイド

国定公園に指定された絶景の宝庫「甑島（こしきしま）」

全長およそ1533メートル。2020年に開通した鹿児島県で一番長い橋「甑大橋」写真協力：公益社団法人　鹿児島県観光連盟

上甑島・中甑島・下甑島の3つの島からなる甑島は、約8,000万年前の地層から形成される断崖やハドロサウルス類の大腿骨の化石が発見されるなど、「太古の地球を感じる宝の島」として国定公園に指定されています。2020年には中甑島と下甑島をつなぐ「甑大橋」が完成。事業着手から15年。まさに悲願の開通でした。

毎年12月31日(大晦日)の夜、家々を訪れる祝福の神様「甑島のトシドン」は、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

神亀山（しんきさん）山頂に鎮座する薩摩国（さつまのくに）一の宮「新田神社（にったじんじゃ）」

境内には安産にご利益があるといわれる二匹の「子抱き狛犬」が鎮座しています。
写真協力：公益社団法人　鹿児島県観光連盟

神亀山（高さ70m）の山頂にあり、ニニギノミコトを祀る神社。隣接する可愛山陵（えのさんりょう）は神代三山陵の一つで、明治7年7月にニニギノミコトの墳墓と指定され宮内庁直轄で管理されています。
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かつて、この「新田神社」の神宮寺（神社に附属して建てられた仏教寺院や仏堂）として建立された「五代院」があった五代町で、その由緒ある名称を受け継ぐ蔵元をご紹介します。

「醸して百年」。焼酎造りは、自然と人の共同作業。

　創業、大正元年。百有余年にわたってこだわりの焼酎造りを行ってきた山元酒造株式会社は「さつま五代」でお馴染みの蔵元です。「芋本来の旨みのある本格焼酎を味わってほしい」という思いから、最良で新鮮なさつまいも、名水と呼ばれる霊峰「冠嶽山」の地下水を使用し、昔ながらの手造りのよさである「杜氏のカン」も手本とする「伝統製法」による仕込みが行われています。そうやって醸された焼酎は、芋焼酎本来の醍醐味がそのまま伝わる風格が魅力。また、先進的な技術、独創的な技術を取り入れた新世代の焼酎造りにも積極的に取り組まれています。